[寄稿]
トップセミナー報告
邑田 正次(高知市)   235号
 2月2日、高知城ホールで開催のトップセミナーに参加しました。
 (日本電信電話ユーザ協会高知支部主催)
 講師はテレビでおなじみの三上洋さん、テーマは「企業セキュリティ(最新事例と対策)」です。
 生成AIから始まりました。
 代表的なチャットGPTですが画像データが追加されてより強力になりましたとパワーポイントを使って事例の紹介がありました。
 ネット上の膨大なデータを利用して、文書のみならず、画像も作成する、なんでもリクエストに応えてくれると阪神優勝で喜ぶ道頓堀の様子(全く生成AIが作った現実でないカメラ画像)などを表示。
 セキュリティについて、生成AIの信頼性については誤りもあるし、見分けのつかないニセ画像で中傷、フェイクもあれば詐欺に使われることもあると話し、リスクを理解し、こわがって便利に使いましょうと話されました。
 次は主にランサムウェアについてでした。
 このウイルスはシステムの脆弱性をついてシステムに侵入しデータを暗号化して使用不能にし、回復させるための身代金を要求してきます。
 データを公開するぞと脅迫する場合もある。
 事例で徳島県の町立病院とトヨタ自動車の場合などの説明がありました。
 対策は常時バックアップをとる。パスワード等の管理・設定の不備をつぶす(取引関連会社サプライチェーンのシステムからの侵入など)また、本人の送信したメールの返信メールを装ってニセメールを送り、添付ファイルを開けさせる手口への注意など説明がありました。  最後に社内情報(機密情報)の漏洩について古くはFAX・メールの誤送信(bccの誤った使用含む)、問題は社員の転職あるいは長年の不満から社内情報を流出させていること。
 対策の一つは派遣会社を含む社員同士、その上司とそのまた上司を含んでコミュニケーションを取っていることが大事だとのことでした。
 それぞれの「恐い」で事例を示されましたが、情報流出では最近のNTT西日本グループの事例に一言も触れなかったのはさすがです。
 売れっ子の三上さんはこのセミナー終了5分後には1つ階下の別室からリモートでTV朝日の中居正広の番組に出演予定だそうです。
 有難うございました。